燕岳
暫くは過去の登山の回想をまとめて、内容を充実させたいと思います。
今回は、北アルプスの女王「燕岳」の登山日記になります。
女王の名に相応しい、美しい稜線にテンション上がりっぱなしの山行になりました。
さて、この山行は珍しく自分企画でした。
そしていきなり立ちはだかる壁
友1「あぁ燕岳ね~、一か月に2回も登る山じゃねぇって」
友2「冬行こうぜ、ほかの季節じゃ行く気にもならねぇよ」
友3「その日は、予定入ってるわ~」
男友達が壊滅的だった・・・。
一泊二日で男一人はきつい!俺のメンタルはそんなに強くない。
捨てる神あれば拾う神はいるもので、何とか男友達を一人誘い
行ったことないという山ガールが大量に集まっての登山となりました。
登山開始
では、さっそく登山口から~。
中房温泉という風情ある温泉からのスタートとなります。
冬場はさらに10km手前からとなりますので、大変ですね。
太陽には暈(かさ)がかかっています。
暈をはじめとした光学現象についてもいずれはまとめていきたいですね。
さて、この中房温泉~燕岳は北アルプス三大急登に数えられる
合戦尾根という登山道です。
登り始め~第一ベンチ~第二ベンチ~第三ベンチ~富士見ベンチ~合戦小屋~燕山荘
この区間を延々と急登が占めます。
まぁ有名なので、あまり語ることもないでしょう。
で、今回の山行ですがあいにくの天気でガスガスガス・・・。
まだ樹林帯でもあり、視界も悪くメンバーの口数も自然と減っていきます。
ベンチで休憩を取りつつ、色々ダメかもねぇ~と話しながら登っていくと合戦小屋に到着しました。
ここは、麓からリフトで食料等を上げており夏~秋にかけてスイカを売っています。
かなり涼しくなっていたのですが、名物は食べたいと思いスイカを食べることにしました。
体は冷えたけど、やっぱスイカは美味しかったです。
植生
稜線
しかし、本当にガスが晴れず眺望が優れません。
仕方ないので、花などを撮りながら歩を進めます。
大体、眺望はこんな感じ。
絶望的な気分になりました。
しかし・・・。
山はツンデレでした。燕山荘のある北アルプスの稜線上に出るとまさかの青空!
写真右が登ってきた登山道側になります。
なるほどね~。そりゃ無理だ。
ピーカンの快晴も素晴らしいが、雲の陰影もいとをかしといいますか。
特に雲をまとまった槍ヶ岳のかっこよさは抜群ですね。
ブロッケン現象などもみることができて、楽しめました。
この日は山頂をピストンしつつ景色を堪能して行動終了です。
が、しかし夜は俺の時間!とばかりにこれから動き回るのが
俺のジャスティス。カテゴリに天体観測を入れているのは伊達じゃないぜ。
テント泊 山飯~天体観測
まずは腹ごしらえ。小屋泊組とテント泊組に分かれたのですが
当然テント泊組な男二人。小屋に負けるな!とばかりに夕食を作ります。
これが最高に美味かった。テント泊でステーキこれは一つの答えを見つけたのかもしれない。
本日の山飯
- 豆乳ポトフ
- 牛フィレステーキ
- アヒージョ
- セロリとイカのマリネ
- スパークリングマスカットジュース
気を取り直して、今回どうしても撮りたかったものがあります。
そう天の川とイルカ岩のコラボ。
天気がずっと心配だったのですが、夕方までの雲も日が沈むとすべてなくなっていました。
山の夜は早い。周囲が就寝準備を進める中、一人テントの外へ。
ヘッドランプを付けて目指す先はイルカ岩。
テント場からのアクセスはわずか5分程度なのでサクサク歩きます。
そして、撮影できたのがこの写真。
流れ星まで映り込んで大満足でした。
もう少し撮影の技量を上げたいところですが
そこは今後の課題でしょうか
そんなこんなで、21時就寝。
翌朝・・・とは行きません。
今回の旅の目的その2
秋に見えやすいといわれる黄道光を撮るため
3時ごろに起きます。
そして撮った写真が上になります。
黄道光とは、宇宙に散った塵が太陽光を反射し光って見えるものです。
地球から見ると黄道上に塵が分布しているため、この名前みたいです。
とても淡く、天の川よりも暗いです。
秋の日出前、東の空。冬の日没後、西の空が条件が良いみたいです。
ここまで撮って、やっと満足して寝ます。
一日目終了…
2日目~下山
二日目、眠い目をこすって何とかご来光前に起床します。
すると目の前には朱に染まる山肌が。
夜の星空といい、言葉を失いますね。
昨日のあまりのポトフやフランスパンをかきこんで朝食にします。
友人の煎れる自家焙煎珈琲もいただきます。
この日はまったり散策して下山というプランで
色々遊びました。
昨日とは打って変わって雲一つない快晴です。
散策も終わると下山になりました。
昨日はガスで見えなかった遠方からの燕山荘もこの通り。
最後はダッシュで下山→中房温泉でくつろいで家路につきました。